中華PWK&PEキャブのセッティング

前回中華PWK28キャブにプラスして中華PE28を購入したあげく、セッティングにトライしていることを書きましたが・・・

結局のところ以下の3通りのセッティングを試してみることにした次第・・

案①中華PE28にジェーットニードルのブリード穴を10穴に増やしてアイドリングの安定化を図る

案➁ 中華PWK28のアイドルポートを塞いで スロットルバルブ全閉時の混合気流路をスローポートのひとつに絞る。これによってエアスクリューなどの影響度合いを大きくしてセッティングし易くする

案③ 中華PWK28のカッタウエイを拡げて、吸気量を増やしてニードル付近の流速を低下させる(ベンチュリ効果を下げる)ことでガソリンの吸い出し量を減らす

これらを順番に試してみました。

まず案①ですが、まずはジェットニードルのブリード穴の加工です。写真にあるようにドリルでジェットニードル側面に穴を空けてみました。一般的にブリード穴は、0.6㎜、0.7㎜、0.8㎜の3種類があるみたいですが、試しに0.8㎜ドリルを購入して確認してみたところ、予想通り0.8㎜のようです。

このニードルジェットを装着の上でエンジンを掛けてみましたが、やはりアイドリングが安定するものでもなく、ほぼ効果無しでした。まあPWK28と比べれば安定していると言えますが・・(エンストしないという意味ですね)

現状セッティングは上記の通り

続いて案➁ですが、スロージェットを#52まで大きくしてみましたが、アクセルオフ時のアフタファイアがおさまりません。ここまでスローを絞っても混合気が薄いようです。これより大きいジェットもあるのですが、中華PWK28の狭いセッティングゾーンを考えると解消すると考えにくいため断念としました。

そして案③ですが、一応下記仕様にてセッティングは出そうです。しかしアイドリングの安定化にはほど遠く、長時間のアイドリングにてエンストしてしまいます。まあアイドルポートも空いているので無理はないと思いますが・・

結果として、中華PE28にPWKのジェットニードル&ニードルジェットを装着した仕様で今後セッティングを進めることにしました。

延長インマニの原理(慣性過給?)

前回「慣性過給」の事を書きましたが、なんとなく私が理解しているのはこんな事で・・というのを紹介したいと思います。ちょっと間違っているかも知れませんが、書いてみます。

そもそも4サイクルエンジンの吸気の際には、ピストンが下がることによって発生する負圧作用によって吸気活動が発生します。この際に空気は吸われて流れ込んでいくのですが、一気にシリンダーに流れ込むわけでは無くて、引っ張られて伸びながら徐々にスピードを上げながら流れ込んでいきます。

つまり空気とは言っても、インテーク内で場所によって圧力差を発生させながら脈動しているワケです。(たぶん)

その際にピストンの負圧によって負圧波が発生するのですが、その負圧波がエアクリーナボックスまで到達すると今度は跳ね返って正圧波と呼ばれる圧力波が発生します。この吸気ポートに向かっていく正圧波によって吸気活動が押し込まれることによって高い圧力で燃焼室に押し込まれる!これが慣性過給という効果だそうです。(カベに向かって当たった波が折り返して来るみたいな・・・)

従って、インテークバルブからエアクリーナまでの距離が長い(延長インマニで長くするほど)ほど折り返しの時間が長くなります。

この押し込み空気が入るタイミングをバルブタイミングとベストマッチさせることで、燃焼室内の充填率が高くなり高トルクを発生する作用が生まれるわけです。

つまり

インマニを延長⇒過給の時間が掛かる⇒低回転サイクルでトルクが出る!

という効能が発生するそうです。ホントかな?

セローエンジン+中華PE28に延長インマニ

そもそも興味本位で始めた延長インテークマニホールドですが、元々は1960年~70年代のアメリカンダートトラッカーへのあこがれがベースだったことは、確か4年くらいまえに書いた通りです。

とてもカッコよいのですが、長らく何故このような処理が必要なのか判らないでいました。でも色々調べてみると・・・インテークマニホールドを長くすることによって、負圧で引き込まれる混合気の「慣性吸気(慣性過給)」効果と空気とガソリンの混ざる時間を長くすることによって混合気の霧化特性を向上させる狙いがあることが判ってきました。

効果としては、主に低速領域での トルクUPが見込める分、レスポンス特性が低下するデメリットが発生するようです。

そもそもレスポンスよりも低速トルク重視のエンジンが欲しかったワタシとしては、まさに狙い通りの効果になりそうなので、さっそく真似して作ってみました。

機械部品の通販サイトからキャブレター口径に合うサイズで6cm長さのアルミパイプを購入してヤスリ手作業で加工します。

そしてジョイントを使って、キャブレターとインシュレータの間に挟んでみました。

効果は正に狙った通り!低速域がトルクUPします。しかしレスポンスは悪くなりますが・・負圧式のノーマルキャブレターよりは全然良いのではないでしょうか?

全体的にスロー領域のガスが薄くなる兆候があるので、若干濃いめにセッティングしてゆく予定!

セローエンジンに中華PE28

ということで、様々な方策を練りながら進めている中華PWKのセッティングですが・・・確かにひとつひとつ前進している感じはするのですが、なんとなく、このまま進めるにせよ、PWK以外の策も考えてみた方が良い気がしてきました。

それは何より中華PWK+セローエンジンのセッティングゾーンの狭さです。夏にはいい感じになったのですが秋の雰囲気が出てきて気温がある程度下がってくると予想通り全体的に薄い症状が出てきました。これも楽しいのですが、もう少しダルい感じで気を使わない関係も目指して行きたいところです。

そこで、ちょうどALIEXPRESSで探してみると(https://ja.aliexpress.com/

同じく、中華PE28が送料無料で2126円で販売されているのを見つけてしまいました。中華PWKの事を調べていて判ったのですが、中華PE28もセローエンジン用として人気を2分するキャブレターです。しかも同じくこれも2スト用ですがある程度セッティング出しが容易で外気影響も少なそうな情報がありました。
ということで早速中華PE28を購入して中華PWKのセッティングと合わせて進めてみます。

中華PE28ですが特徴は
①中華PWKとスロージェットとメインジェット(丸型)は共用できそう
➁スライドバルブは円筒形
③ニードルは仕様不明(国産PE28はPWKより太いニードルがラインナップされている)
④どーやら国産PE28とはニードルジェット形状が違うみたい
といったところみたいです。

2~3週間ほどで到着したキャブレターを早速分解してみると予想通りスロージェットとメインジェット(丸型)は同じ部品でした。オリジナルはスロー#42、メイン#152が付いていたのでメインだけ#115に取り換えておきます。

あと衝撃の結果は、このニードルです!

なんじゃこりゃ!

ニードルにクリップが固定されています。初めて見ました(どーやら国産車でも負圧式キャブには採用されているニードル形状らしいですが)。それでもセッティングしようとするとどーしたらよいのやら?負圧式キャブレターではあまり調整の必要はないのかも知れませんが、スライドバルブ式キャブには少し難しいのではないかと思います。

しかも刻印はJ6ZGという意味不明な刻印。サイズ不明です。実測してみるとストレート部でΦ2.475でPWK最大サイズより太いです。ニードル長はPWKの最下段クリップと同じ長さですね。

とりあえず実機に装着してテストしてみます。

エンジン始動してみると、びっくりするくらいアイドリングが安定しています。回転の変動もなく、勘ですが900回転くらいで10分間以上回転しています。長い信号待ちでは回転が落ち込んでしまう中華PWKに比べると雲泥の差があります。

なんか良さそうな雰囲気でこのまま走れそうな予感がしましたが、やはり!
このままではアクセルを開けても回転が上がりません。明らかに混合気が濃い状態です。スロージェットは#42→#38に変えましたが現状より太いニードルを導入してガソリンを絞っていきたいところです。国産のデイトナ製1200円位のニードルを購入して(Φ2.465~2.525がラインナップされている)セッティングを進めたいところですがPWK地獄に続いて中華PE沼にはまることになります。それにもったいないし・・・
ニードルジェット側を小さくできたらいいんだけど・・・と考えたところでひらめきました!

中華PWKのニードルとニードルジェットを丸ごと移植したらどうだろう・・!

低速域でニードル付近のガソリン流量はニードルとニードルジェットの隙間サイズで管理されています。ならばセットで移植すれば問題ないはず!

ということで中華PWKから早速外して、中華PWKニードルジェット+ニードルN68G(Φ2.435)にしてみると、なんとジャストミート!一気にまともな好青年的なエンジンに生まれ変わりました。勢いで約20km程度の走行にトライしてみるとエンストもなく無事走れます。この3年くらい中華PWKと格闘していましたが、こんなに簡単に解決するとは・・びっくりしました。
但し中華PWKニードルジェット+ニードルN68Gに変えた結果アイドリングが少し不安定になりました。
結果としてはこんな感じ

止まるほどでは無いのですが、スロージェットも#38で薄めのセッティングだし問題無さそうなのに何故アイドリングが不安定になるのか?

ひょっとしたら・・と思って、この中華PWKニードルジェットと中華PE28ニードルジェットを比較してみると

右が中華PE28用、左が中華PWK28用ニードルジェットです
中華PWKニードルジェットのブリード穴:4穴×2列=8個
中華PE28ニードルジェットのブリード穴:3穴×2列+2穴×2列=10個
と中華 PWK 28の方が少ないブリード穴です。

走行フィーリングはPWKに比べるとレスポンスは劣りますがパワーは遜色ない印象です。レスポンスの良さは気持ちよさにつながるので重要ですが、まだセッティングの余地もあるし・・

ひょっとして中華PWKニードルジェットのブリード穴を10個に増やすと中華PWKでもアイドリング安定するのかな?と思ったりしますがそれは別の機会に検証してみます。

現在のセッティングはこんな感じです

セローエンジンに中華PWK28のセッティング(アイドルポート&カッタウエイ編)

少し前にナイトレーシング号に積んでいるセローエンジンのキャブセッティングについて記載しましたが方針がほぼ固まりつつあるので忘れないように書いておきます。

まず前提条件ですが様々なWEB情報を仕入れた結果!現在ナイトレーシング号に搭載されているキャブレターは確かにPWK28とも言えるモノなのですが、正確には京浜製PWK28のコピー商品!まさに中華PWKというモノであり、本家京浜製PWKとはスロージェット及びメインジェット、ニードルは共用出来ますがエアーやガソリンの流路などは異なっている仕様のようです。

と言うことで本編では、今後中華PWKということで記載します。

その中華PWK28キャブレターですが、様々な試行錯誤の結果!
スロットルバルブ下流に設置されているアイドルポートを塞ぐことで低回転時のガソリン流出を避けることができそうだとの目論見は前回披露した次第です。

それにプラスして色々調べてみた結果、先人の方々が色んな工夫をしてセローエンジンに中華PWKを装着し、アイドリングの安定化に向けて次のような方策で対応しているようです。

①アイドルポートを塞いで、スロットルバルブ全閉時の混合気流路をスローポートのひとつに絞る。これによってエアスクリューなどの影響度合いを大きくしてセッティングし易くする

②スロットルバルブのカッタウエイを拡大して吸気量を増やしてニードル付近の流速を低下させる(ベンチュリ効果を下げる)ことでガソリンの吸い出し量を減らす

③スロージェットのブリード穴を拡げることで、吸入時に空気の攪拌量を増やして霧化特性を良くすると同時に混合気を薄くする

④ニードルジェットのブルード穴を拡げて③と同じ効果を狙う?但しニードルジェットのブリード穴加工については、拡げる?塞ぐ?複数の意見がありどれが正論か不明でした。

⑤スロットルバルブのエンジン側に穴をあけて空気の量を増やす

など皆様PWKキャブの低速領域のみ混合気を薄くすることに色んな工夫をされています。
単純にスロージェットの番手を下げればいいんじゃない?という意見もありますが、難しいのは中華PWK自体も非常に繊細なキャブで気温の変化に敏感!

たとえセッティングが出たとしても気温変化で調子が著しく変化するという困ったちゃん的なキャブでして、はっきり言ってセッティングを追求すると限度無しになるのが実情。
私も結果としてスロージェットだけで#25~#60まで全て3、5番単位で揃えてしまいました。

但しこの中華PWKですが、ワタクシご愛用のALIEXPRESSというサイト(https://ja.aliexpress.com/)で購入すると、中華PWKで2千円~4千円くらいのレンジで売ってますし、ジェット系も5つくらい揃っているセットで千円でお釣りがくるという非常に楽しみやすいラインナップになっています。

そこで上記の①~⑤の対応策ですが、やはりジェット自体に加工するのは怖いし後回しにして、②あたりかと思いますが・・・、正規のPWKキャブはカッタウエイ違いのスロットルバルブをいくつか揃えようとすると、キャブの値段をこえるという事案がいくつか報告されていますが、さすが中華PWKはスロットルバルブも含んだリペアパーツセットとして800円くらいで購入できます(でもカッタウエイの番手違いなどは無い!)し、本体買っても2千円です。予備スロットルバルブをリューターで削ってカッタウエイを増やすノウハウ(度胸?)さえあれば比較的トライし易いと思えます。

ということで、①と②の対応策を合わせ技でトライすることにしました。

準備として作ったスロットルバルブはこれ!リューターで削ってみました

ちなみに下の写真がノーマル

大体ノーマルから1mm~1.5mmくらい拡げてみました。

さっそくナイトレーシング号に装着してテストしてみました。

このスロットバルブ!たかだか1mmちょっと削っただけですから大した影響はないのかなと思っていましたが・・めちゃくちゃ影響度大きいみたいです。

それぞれ

ケース1:アイドルポートを塞いだキャブに装着

⇒始動性最悪、まったく走らないスロージェットを#30⇒#40⇒#50と濃くしても混合気が薄すぎてギクシャクするし、アクセルオフ時に吹き返し音が激しい

ケース2:アイドルポートが空いたままのキャブ

⇒ノーマルスロットバルブ時で#32だったので、そのままスロットルバルブだけ拡大カッタウエイ仕様にしてみたら薄すぎで走らず!アクセルオフの吹き返し音が激しいので
スロージェット#50まであげるとまともに走るようになりました。

まとめてみるとこんな感じ

たぶん、アイドルポートを塞いでガソリンの流量を減らす効果とカッタウエイを拡大して空気量を増やしてスローポートのガソリン吸い上げ量を減らす効果の二つを合わせ技で使うと果てしなくガスが薄くなってしまうみたいです。


そこでカッタウエイを拡大したスロットバルブは、アイドルポートが空いたキャブに装着
ノーマルスロットルバルブは、アイドルポートを塞いだキャブに装着する方針で今後検証してみる必要がありそうです。

感覚的に、スロットルバルブのカッタウエイを1mm~1.5mm拡げた効果はスロージェットの15番くらい混合気を薄くする効果がありそうです。

例えば、ノーマルスロットルバルブにスロージェット#32であれば、拡大スロットルバルブでは#47くらいにしないと適性な混合気にならないではないかと思っています。

今後はこの2つの方向でセッティング検証を進めていく予定(気がかわるかもしれませんが)

テレビ用キャビネット製作

前から寝室のテレビ台がボロいのは気になっていたのですが・・・実家のいらない家具を処分するついでに引き出しをもらってきたので、これを利用してキャビネットを製作することにしました。

あまり写真を撮ってないので、製作について工夫点とか苦労したところとかは記載難しいので違う機会にしたいと思います。

ということで、これが実家からもらってきた引き出しです。昔のモノなのでとてもしっかりした造りです。精度も高いし丈夫だし

引き出しはこれを使うのですが、側面の板や天板、そしてピカピカすぎる正面板を取り換えなければなりません。引き出しの分解も面倒なので、新しく削り出した正面板を貼り付けることにしました。

家のトリマーを駆使して作り出した部材を組み立てます。

安いSPF材ということもあり、相当な苦労(精度が出ない)がありましたが、それも別の機会に・・・

面加工も安いルータービットを使っているので、あまりキレイには仕上がりません。

なんだかんだでここまで出来て

塗装です。

完成!