少し前にナイトレーシング号に積んでいるセローエンジンのキャブセッティングについて記載しましたが方針がほぼ固まりつつあるので忘れないように書いておきます。
まず前提条件ですが様々なWEB情報を仕入れた結果!現在ナイトレーシング号に搭載されているキャブレターは確かにPWK28とも言えるモノなのですが、正確には京浜製PWK28のコピー商品!まさに中華PWKというモノであり、本家京浜製PWKとはスロージェット及びメインジェット、ニードルは共用出来ますがエアーやガソリンの流路などは異なっている仕様のようです。
と言うことで本編では、今後中華PWKということで記載します。
その中華PWK28キャブレターですが、様々な試行錯誤の結果!
スロットルバルブ下流に設置されているアイドルポートを塞ぐことで低回転時のガソリン流出を避けることができそうだとの目論見は前回披露した次第です。
それにプラスして色々調べてみた結果、先人の方々が色んな工夫をしてセローエンジンに中華PWKを装着し、アイドリングの安定化に向けて次のような方策で対応しているようです。
①アイドルポートを塞いで、スロットルバルブ全閉時の混合気流路をスローポートのひとつに絞る。これによってエアスクリューなどの影響度合いを大きくしてセッティングし易くする
②スロットルバルブのカッタウエイを拡大して吸気量を増やしてニードル付近の流速を低下させる(ベンチュリ効果を下げる)ことでガソリンの吸い出し量を減らす
③スロージェットのブリード穴を拡げることで、吸入時に空気の攪拌量を増やして霧化特性を良くすると同時に混合気を薄くする
④ニードルジェットのブルード穴を拡げて③と同じ効果を狙う?但しニードルジェットのブリード穴加工については、拡げる?塞ぐ?複数の意見がありどれが正論か不明でした。
⑤スロットルバルブのエンジン側に穴をあけて空気の量を増やす
など皆様PWKキャブの低速領域のみ混合気を薄くすることに色んな工夫をされています。
単純にスロージェットの番手を下げればいいんじゃない?という意見もありますが、難しいのは中華PWK自体も非常に繊細なキャブで気温の変化に敏感!
たとえセッティングが出たとしても気温変化で調子が著しく変化するという困ったちゃん的なキャブでして、はっきり言ってセッティングを追求すると限度無しになるのが実情。
私も結果としてスロージェットだけで#25~#60まで全て3、5番単位で揃えてしまいました。
但しこの中華PWKですが、ワタクシご愛用のALIEXPRESSというサイト(https://ja.aliexpress.com/)で購入すると、中華PWKで2千円~4千円くらいのレンジで売ってますし、ジェット系も5つくらい揃っているセットで千円でお釣りがくるという非常に楽しみやすいラインナップになっています。
そこで上記の①~⑤の対応策ですが、やはりジェット自体に加工するのは怖いし後回しにして、②あたりかと思いますが・・・、正規のPWKキャブはカッタウエイ違いのスロットルバルブをいくつか揃えようとすると、キャブの値段をこえるという事案がいくつか報告されていますが、さすが中華PWKはスロットルバルブも含んだリペアパーツセットとして800円くらいで購入できます(でもカッタウエイの番手違いなどは無い!)し、本体買っても2千円です。予備スロットルバルブをリューターで削ってカッタウエイを増やすノウハウ(度胸?)さえあれば比較的トライし易いと思えます。
ということで、①と②の対応策を合わせ技でトライすることにしました。
準備として作ったスロットルバルブはこれ!リューターで削ってみました
ちなみに下の写真がノーマル
大体ノーマルから1mm~1.5mmくらい拡げてみました。
さっそくナイトレーシング号に装着してテストしてみました。
このスロットバルブ!たかだか1mmちょっと削っただけですから大した影響はないのかなと思っていましたが・・めちゃくちゃ影響度大きいみたいです。
それぞれ
ケース1:アイドルポートを塞いだキャブに装着
⇒始動性最悪、まったく走らないスロージェットを#30⇒#40⇒#50と濃くしても混合気が薄すぎてギクシャクするし、アクセルオフ時に吹き返し音が激しい
ケース2:アイドルポートが空いたままのキャブ
⇒ノーマルスロットバルブ時で#32だったので、そのままスロットルバルブだけ拡大カッタウエイ仕様にしてみたら薄すぎで走らず!アクセルオフの吹き返し音が激しいので
スロージェット#50まであげるとまともに走るようになりました。
まとめてみるとこんな感じ
たぶん、アイドルポートを塞いでガソリンの流量を減らす効果とカッタウエイを拡大して空気量を増やしてスローポートのガソリン吸い上げ量を減らす効果の二つを合わせ技で使うと果てしなくガスが薄くなってしまうみたいです。
そこでカッタウエイを拡大したスロットバルブは、アイドルポートが空いたキャブに装着
ノーマルスロットルバルブは、アイドルポートを塞いだキャブに装着する方針で今後検証してみる必要がありそうです。
感覚的に、スロットルバルブのカッタウエイを1mm~1.5mm拡げた効果はスロージェットの15番くらい混合気を薄くする効果がありそうです。
例えば、ノーマルスロットルバルブにスロージェット#32であれば、拡大スロットルバルブでは#47くらいにしないと適性な混合気にならないではないかと思っています。
今後はこの2つの方向でセッティング検証を進めていく予定(気がかわるかもしれませんが)